鉄鋼新聞にドリカム架台が掲載されました

富安(本社・東京都)の子会社で、農業用コンテナなどを製造する北日本サッシ工業(本社・北海道北見市東相内町)はこのほど、農業用コンテナを土台にした太陽光発電パネル架台システム「ドリカム架台基礎一体型」を開発し、東京ビッグサイトで開かれた「第6回太陽光発電システム施工展」に出展。全国の施工業者や建設会社に同システムのPRを開始した。

このシステムは同社と富安が昨年春に共同開発したもので、同社の敷地内で実証実験を進め、現在は特許を申請中。概要は、主力製品である農業用鋼製コンテナの中に、砂利やスラグ、がれき発生土を入れて動かないよう固定し、その上に表面を亜鉛などでめっき塗装して耐食性を高めた独自開発の架台を載せ、太陽光発電パネルを設置する、というもの。

ごみ処理場や最終処分場、採石場、ゴルフ場、不整地、山間部、傾斜地など、岩盤が固く固定用の基礎が打てない場所や、地盤が軟弱な土地など、従来では設置できなかった場所でも太陽光発電設備が設置可能だ。

また、オリジナル設計の架台で工期やコストの低減も可能で、北海道や東北地方をはじめとした豪雪地帯や、特殊な構造にも対応できる。

同社の前身は1968年に全国に先駆けて農業向け鋼製コンテナの製造を始めた北見の地場企業。その後中国製の安価なコンテナに押されて業績が悪化するなか、2010年2月に富安の事業会社となり、福島県郡山市内に東北営業所を開設した。東日本大震災以降は再生可能エネルギーが注目される中、この分野での対応を目指して13年に太陽光発電パネル用架台の製造を開始。

全ての設計・製造・製作を自社で行い、北海道や東北をはじめ全国で小規模から大規模の産業用太陽光発電設備の実績を上げている。